何となく心が重い。そんなとき、私たちはつい「自分の意志の弱さ」のせいにしてしまいがちです。 けれど、私たちの状態を左右するのは意志だけではありません。そんな学術的な知見を、日常のヒントとして少しだけ取り入れてみませんか。
研究が教えてくれる、心の守り方
感謝されるより「親切をすること」自体がメンタルを守る。これは単なるアドバイスではなく、心理学の研究(出典:ヘルパーズ・ハイ(Helper's High)に関するオキシトシン研究)を通して示されている、一つのアプローチです。
すべてを一度に変えることは難しくても、「環境を少しだけ変える」「行動の順番を入れ替える」といったささやかなことが、心の回復を助けてくれる場合があります。
誰かを支えている時だけ、自分を保てていた
昔から、自分のことより、他人のことを優先する癖がある。 相手が苦しそうだと気になるし、理解してあげたいと思う。 相談を受けると、どうしたら少しでも楽になれるかをずっと考えてしまう。 そして不思議なことに、誰かの役に立てた時だけ、少し安心する感覚があった。 「ありがとう」と言われると、自分にも価値がある気がした。 最近、「ヘルパーズ・ハイ」という心理学の言葉を知った。 人を助けた時、人の脳では安心感や幸福感に関わる反応が起きることがあるらしい。 それを読んで、自分にも思い当たる部分があった。 自分は、人を支えることで、自分自身も救われていたのかもしれない。 でも同時に、自分のことはずっと後回しだった。 他人には「無理しなくていいよ」と言えるのに、自分にはそれができない。 疲れていても、しんどくても、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう。 特にパートナーとの関係では、「理解してあげたい」という気持ちが強い。 でも、自分自身も余裕がない時は、相手の言葉を受け止めることが難しくなる。 理解したいのに、うまくできない。 そのたびに、「自分の気持ちを押しつけているだけなんじゃないか」と苦しくなる。 人の感情を考え続けて、自分の感情は置き去りになる。 気づけば、自分が何を感じているのか分からなくなることもあった。 最近は少しずつ、 “誰かを支えること”と、“自分を削ること”は違うのかもしれないと思い始めている。 人に優しくするように、自分にも少し優しくできなければ、いつか心が空になってしまう。 だから今は、 相手を理解したい気持ちを持ちながら、 自分の疲れや苦しさも、ちゃんと見てあげられるようになりたいと思っている。
小さな「変化」を観察してみる
研究結果がすべてではありませんが、自分に合うものを探すための「材料」にはなってくれます。 「自分ならどう活用できるだろう?」と、小さな実験を楽しむような気持ちで、自分なりのケアを模索してみませんか。
答えを出さずに、いまの気分を置いておく
何も試す気力が起きない日も、もちろんあります。 そんなときは、今の「何もできない自分」を責めることなく、ただその状態を抱きしめてあげてください。
きれいにまとまっていなくても構いません。「答えを出す」ためではなく、ただ「いまの気分を置いておく」ための場所として、まめここのノートを使ってみてください。