日常の中でよく耳にするようになった「こころ」にまつわる専門用語。でも、その言葉に当てはめようとして、かえって苦しくなっていることはありませんか? その言葉の本来の定義を、少しだけ整理してみましょう。
言葉の本当の意味を知る
アサーション(アサーティブネス)とは?自分も相手も大切にする伝え方。この言葉の響きに、あなたはどのような重みを感じているでしょうか。 多くの場合、心理学(出典:認知行動療法におけるアサーション・トレーニング)で語られる本来の意味は、私たちがイメージしているよりもずっと広く、そしてやさしいものです。
本来の意味を知ることは、自分を「診断」するためではなく、もっと心地よく自分と一緒に生きていくためのヒントを見つける作業です。
“どうせ伝わらない”から、少しだけ話せるようになるまで
昔から、自分の気持ちを伝えるのが苦手だった。 嫌なことがあっても、「まあいいか」と飲み込む。 本当は苦しいのに、空気を壊したくなくて黙る。 そして気づけば、 「どうせ伝わらない」 と思うことが増えていた。 感情を言葉にすること自体が疲れる。 説明しても理解されない気がして、だんだん何も言わなくなった。 でも我慢は消えるわけじゃなかった。 小さい不満や苦しさを溜め込み続けて、限界が来ると急に苦しくなる。 そのたびに、「もっと違う言い方ができたのに」と反省会を繰り返していた。 最近、認知行動療法の「アサーション・トレーニング」という考え方を知った。 “我慢する”か、“感情的にぶつける”かではなく、 自分も相手も尊重しながら気持ちを伝える練習らしい。 正直、自分はまだ全然できていない。 今でも、本音を言うのは怖い。 迷惑だと思われる気がするし、面倒な人と思われたくない気持ちもある。 それでも最近は、少しずつ、 「自分は今こう感じた」 「こうされると苦しかった」 と、感じたことを言葉として認知して、相手に伝えようとしている。 完璧な伝え方ではないと思う。 うまく整理できずに話してしまうこともある。 でも以前の自分は、そもそも“自分が何を感じているのか”すら分からなくなっていた。 だから今、自分の感情を認識して、相手に伝えようとしていること自体、少しずつアサーションに近づいているのかもしれないと思っている。 まだ怖さはある。 それでも最近は、 黙って壊れていくより、不器用でも言葉にしてみたいと思っている。
「正しい自分」という枠を外す
曖昧だった定義を自分なりに捉え直してみると、「今のままでも大丈夫だったんだ」と少しだけ肩の力が抜けるかもしれません。 世間の言葉に自分を合わせるのではなく、自分にとってその言葉がどう機能するかを考えてみませんか。
答えを出さずに、いまの気分を置いておく
新しい解釈に触れたときは、すぐに納得できなくても大丈夫です。 まずは、今感じている「戸惑い」や「不思議な感覚」を、そのままノートに書き残してみることから始めてみませんか。
きれいにまとまっていなくても構いません。「答えを出す」ためではなく、ただ「いまの気分を置いておく」ための場所として、まめここのノートを使ってみてください。