心がしんどいとき、「気の持ちよう」や「気合」だけで乗り切ろうとしていませんか? 実は、私たちのメンタルや行動は、ちょっとした環境の変化や具体的なアプローチで大きく変わることが研究で明らかになっています。そんな学術的な知見を、日常のヒントとして少しだけ取り入れてみませんか。
研究が教えてくれる、心を守る工夫
「不安を書き出す」ことで、本番のプレッシャーに強くなる研究。これは単なる経験則や思い込みではなく、実際の研究結果や心理学の実験(出典:シアン・バイロックの「不安の書き出しによるワーキングメモリの解放」)から導き出された一つの可能性です。
もちろんすべての状況に当てはまるわけではありませんが、「こんなメカニズムがあると考えられている」と知っておくことで、自分を責める代わりに「環境ややり方を変えてみる」という具体的な対処法が見えてきます。
不安というものについて知らなかった自分
以前の自分は、「不安」という感情がよく分からずに生きていました。 もちろん、緊張や焦りがなかったわけではありません。 でもそれを「不安」と認識していたかというと、違った気がします。
ただ頭の中が重くなる。 考えが止まる。 妙に疲れる。 人と会うのが面倒になる。 そういう形で現れていました。
だから、不安を吐き出すという感覚もなかった。
そもそも、自分の中に「不安」が存在していると理解できていなかったからです。
最近になって、ようやく、「ああ、自分は不安だったんだ」と思える瞬間が増えてきました。
すると不思議なことに、書くことで少し頭の中が静かになる感覚があった。
今までは、不安は“消すもの”だと思っていました。
でも実際には、言葉にならず頭の中を漂っていたものを、 外に出せていなかったのかもしれない。 そう思えるようになりました。
劇的な変化より、小さな実験を楽しむ
こうした知見を知ったからといって、明日から自分が急に変われるわけではありません。 大切なのは、「まずは1回、小さな実験として試してみる」という気軽なスタンスです。「ダメならまた別の方法を試せばいいか」くらいの気持ちで、自分の心をケアする引き出しを少しずつ増やしていきましょう。
答えを出さずに、いまの気分を置いておく
新しいことを試すエネルギーすら湧かないときは、ただ休むことが最優先です。 「今日は何もしない」と決めたことも、自分の心を守るための立派な選択です。その静かな決意や、何もしたくないという本音を、そのままどこかに書き留めてみませんか。
きれいにまとまっていなくても構いません。「答えを出す」ためではなく、ただ「いまの気分を置いておく」ための場所として、まめここのノートを使ってみてください。